ペットボトルの水や水道水に硬度の違いがあるように、ウォーターサーバーの水も硬水と軟水の種類があります。
硬度が異なると口あたりや料理との相性が異なるため、なるべく自分に合ったものを選びたいものですよね。

今回では、硬水のメリットやデメリットを紹介します。
軟水との違いも比較するので、それぞれの特徴を確認しておきましょう。

ウォーターサーバーには硬水と軟水のどっちがいいの?

硬水と軟水は味が違うため、人によって好みが分かれます。
そのため、まずは水の硬さ(硬度)について見ていきましょう。

硬度については、ウォーターサーバーや水道水、ペットボトルのお水などで内容は変わりません。
WHO(世界保健機関)は水の硬度について、以下のように定めています。

硬度 区分
硬度60mg/L未満 軟水
硬度60~119mg/L 中硬水
硬度120~179mg/L 硬水
硬度180mg/L以上 超硬水

水にはさまざまなミネラルが含まれており、硬度とはそのうち「どのくらいのカルシウムとマグネシウムが含有されてるか」を表しています。
そのため、硬度の高い水ほどカルシウムとマグネシウムの含有量が多いということです。

日本では、硬度0~100mg/Lを軟水、101~300mg/Lを中硬水、301mg/L以上を硬水としています。

ペットボトルの水の場合、ラベルに硬度が表記されています。
ウォーターサーバーの場合、メーカーの公式ホームページに硬度を記載しているのが一般的です。

硬水のウォーターサーバーを使うメリット

硬水のウォーターサーバーを使うメリットとしては、ミネラルを摂取できたり、洋風料理に活かせたりといったものが挙げられます。
詳しく確認していきましょう。

不足しがちなミネラルを定期的に摂取できる

硬度の高い水ほどカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富です。

五大栄養素の一つでもあるミネラルは、野菜や海藻などにも含まれていますが、普段の食事だけでは不足しやすいと言われています。
硬水を日常的に飲むことで、不足するミネラルを補うことができます。

洋風料理に生かせる

料理にウォーターサーバーの水を活用する際には、硬水が向いています。
硬水に含まれているマグネシウムには、肉の臭みを消す、煮込み料理のアクを出しやすくするといった働きがあります。
そのため肉料理がメインになることが多い洋風料理には、硬水がぴったりなのです。

また沖縄は日本のなかでも硬度が高いことから、豚肉料理に使われることもあるようです。

便秘の解消につながる可能性がある

硬水にはたくさんのマグネシウムが含まれており、便を軟らかくする作用があると言われています。

マグネシウムは体内で吸収されにくく、腸管を通過すると水を集めやすい物質に変化します。
下剤にも含まれている成分で、腸の動きを活発にする働きがあることから、便秘への効果が期待できます。

硬水のウォーターサーバーを使うデメリット

ウォーターサーバーの硬水を飲む場合のデメリットも理解しておきましょう。
硬水はミネラル成分が多いため、人によって向き・不向きが分かれます。
デメリットが気になる方は、硬水よりも軟水を選ぶのも選択肢の一つになります。

飲みすぎるとお腹を下してしまいやすい

便通を良くするマグネシウムの含有量が多い硬水は、飲みすぎるとお腹を壊してしまう可能性があります。
特に胃腸が弱い方は注意が必要です。

ウォーターサーバーを契約してから失敗しないよう、コンビニやスーパーでペットボトル入りの硬水を購入すると良いでしょう。
1週間ほど硬水を試してみて体への影響がなさそうであれば、硬水のウォーターサーバーを選んでも問題ないでしょう。

赤ちゃんのミルクには使用できない

ウォーターサーバーに限らずですが、赤ちゃんのミルクには硬水を使わないようにしてください。
内蔵が未発達の赤ちゃんにはミネラルが負担となり、器官に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
赤ちゃんのミルクを作る場合は、なるべく硬度の低い水を使いましょう。

軟水のウォーターサーバーの特徴

硬水の特徴を確認できたところで、軟水のウォーターサーバーの特徴をみていきましょう。
ここでは軟水のメリットとデメリットを解説します。

軟水のメリット

軟水のウォーターサーバーを使うメリットは以下の通りです。

  • 口あたりが柔らかく飲みやすい
  • 好みに左右されづらく人を選ばない
  • 和風料理の旨味を引き出しやすい
  • 肌や髪に優しく、洗顔や洗髪に最適

硬水よりもミネラルが少ない軟水は、まろやかで飲みやすいのが特徴です。
硬水の場合はカルシウムやマグネシウムが含まれているため、どうしても苦みを感じることがありますが、軟水は癖がないのでさっぱりとしています。

また無味無臭という性質があるので、食材の旨味を引き出せるほか、人間の肌や髪にも優しいと言えます。

軟水のデメリット

軟水のデメリットとしては、ミネラル量が少ないことです。
食事で不足するミネラルを摂取したいときや、便秘の解消につなげたい場合は、軟水よりも硬水のほうが向いています。
ミネラル量の少なさが気になる場合は、バランスの良い食事で意識的にミネラルを摂取すると良いでしょう。

硬水が向いている人・向いていない人

ここまでお伝えしたメリットとデメリットを踏まえ、どんな人が硬水に向いているのでしょうか。
向いている人・向いていない人の特徴をまとめたので、ウォーターサーバーを選ぶときに参考にしてみてください。

向いている人の傾向

硬水のウォーターサーバーが向いている人は、以下のような特徴があります。

  • 便通が悪くて悩んでいる人
  • 普段からよく運動をして汗をかく人
  • 動脈硬化や心筋・脳梗塞などの予防を意識したい人

先述した通り、マグネシウムの働きによって腸の活動が刺激されるため、便秘に悩んでいる人に向いています。
ミネラルは汗によって体外へ出やすいので、普段から運動やサウナなど汗をかくことが多い人にもおすすめです。

また、マグネシウムは血圧調整といった体内のさまざまな代謝を助ける機能があると言われており、健康へのリスクに対するアプローチが期待できます。

向いていない人の傾向

硬水のウォーターサーバーが向いていない人は、以下のような特徴があります。

  • お腹を下しやすい人
  • どちらかといえば和風の料理をする機会が多く、料理に天然水を使う人

腸の動きを活発にするマグネシウムですが、飲みすぎるとお腹を下しやすくなります。
もともとお腹を下しやすい人が硬水を飲むと、さらに便通が良くなり、悪化してしまう恐れもあるため、軟水を選んだほうが安心です。

硬水と軟水に迷ったら「水道水型ウォーターサーバー」をチェック

硬水と軟水の特徴を紹介しましたが、どちらがいいのか迷う方も少なくありません。
そんな方におすすめしたいのが、水道水型ウォーターサーバーです。

これまでお伝えしてきた硬水や軟水に違いがあるのは、天然水を扱う宅配型ウォーターサーバーになります。
天然水のボトルを本体に差し込んで使用する宅配型に比べ、水道水型は普段使っている自宅の水道水を活用するため、硬度を気にする必要がありません。

水道水の硬度は地域によって異なるので、お住まいの地域の自治体のホームページなどから確認してみてください。

まとめ

ウォーターサーバーには硬水と軟水があり、それぞれ特徴が異なります。
どちらの水が自分に合うか気になる方は、硬水・軟水の水を購入してみたり、お住まいの地域の水道水の硬度を調べてみたりするといいでしょう。

硬度に迷いたくない方は、水道水型ウォーターサーバーを検討するのも一つの方法です。
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ご自宅で美味しいお水を楽しみたい方はぜひ検討してみてください。

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