美味しい水が自宅で手軽に飲めるウォーターサーバーは、冷水と温水が出るものがほとんどです。
では、なぜ1つのサーバーから温度が違う水が出るのでしょうか。また、実際には何度くらいのお湯が出るのでしょうか。

今回は、ウォーターサーバーからお湯が出る仕組みに加えて、お湯の温度やおすすめの用途を紹介します。

ウォーターサーバーからお湯が出る仕組み

ウォーターサーバーからお湯が出る仕組みはどうなっているのでしょうか。順を追って分かりやすく解説します。

【お湯が出る仕組み】
1. 温水タンク内で金属棒が熱を放つ
2. 水が金属棒によって温められて温度が上がる
3. サーバーから使う分だけお湯が出る
4. 使った分だけ新しい水が温水タンクの中に補充される
5. 水が補充されることでタンク内の温度が一時的に下がる
6. 金属棒の熱で再び水の温度が上がる
7. 一定の温度が保たれる

ウォーターサーバーのタンク内部には金属棒があり、金属棒が熱を放つことによって、水が温められ、お湯になります。
お湯はウォーターサーバー内で一定の温度に保たれ、レバーをひねると、その温度のお湯が出る仕組みになっています。

お湯を使った分だけ温水タンクの中に水が補充されるので、使用直後は一時的に温度が下がりやすくなりますが、金属棒によって再び水が熱せられるため、何度でもお湯が使えます。
冷水とお湯はコックとタンクが別々になっているため、冷水やお湯の温度が極端に変わることはありません。

ウォーターサーバーのお湯の温度は80~90℃

一般的にウォーターサーバーのお湯の温度は80~90℃が目安になっています。
サーバーによって異なることがありますが、再加熱(リヒート)機能が搭載されたサーバーなら約90~100℃、省エネや弱温機能を搭載したサーバーなら70~80℃の温水も使用できます。

季節や飲み物などによって、その都度温度を変えて設定することはできませんが、このような機能が搭載されたウォーターサーバーであれば、電気ポットと似たような使い方ができて便利です。

ウォーターサーバーのお湯の主な用途

ウォーターサーバーのお湯の温度は80~90℃に設定されていることがほとんどですが、この機能を考慮してウォーターサーバーのお湯が何に適しているのか、また適していないのかをまとめてご紹介します。
ウォーターサーバー選びの参考にしてみてください。

50~90℃の範囲で調理できるものが最適

一般的なウォーターサーバーで対応可能な50℃~90℃までの範囲の温度に適している用途は以下の通りです。

50℃~90℃のお湯の温度に適している用途
・インスタントコーヒー(80~90℃)
・湯たんぽ(80℃)
・緑茶(70~80℃)
・玉露(50℃)
・白湯(50℃)
・焼酎のお湯割り(60℃)

玉露や白湯、焼酎のお湯割りなど、50℃~60℃のものは、ウォーターサーバーの冷水機能を使い、お湯と冷水を5:5または2:1で使用すると適温になります。

適正温度100℃に近いものは再加熱式のサーバーで対応可能

再加熱機能が搭載されたウォーターサーバーなら、適正温度が100℃近いものでも対応することができます。

再加熱式のサーバーで対応できるもの
・粉末スープ(100℃)
・カップ麺(100℃)
・ほうじ茶(100℃)
・紅茶(100℃)
・熱湯殺菌(100℃)
・ハーブティー(95~98℃)
・ウーロン茶(90~100℃)
・ドリップコーヒー(90~95℃)
・粉ミルク(70℃前後)
・上級煎茶(70℃前後)

粉末スープやカップ麺の場合、80~90℃でも調理可能ですが、麺がほぐれにくかったり固かったりします。
美味しく食べたいなら、再加熱機能を搭載している温度の高いサーバーを選ぶのがおすすめです。

水道水タイプのウォーターサーバー4社のお湯の温度を比較

水道水タイプのウォーターサーバーでは、お湯の温度はどのようになっているのでしょうか?
温度の違いを比較してみました。

ウォーターサーバー名 お湯の温度 お湯の温度(省エネ時) 冷水の温度
every frecious 80~90℃ 70~75℃前後 5~10℃
ハミングウォーター 80~90℃ 70~75℃ 6~10℃
Locca リフィル 約90℃ 75℃ 約5℃
シャインウォーター 80~90℃ 75℃ 5~10℃

ウォーターサーバーによってベースとなる温度は異なります。
今回比較した4社はどれも省エネ機能が搭載されているので、使用しない時にはお湯の温度を下げられます。

また、ハミングウォーターは常温水機能が搭載されているので、20℃前後の水が飲めるのも特徴です。

ウォーターサーバーのお湯を使う際の注意点

使いたい時にすぐ冷水やお湯が使えるウォーターサーバーですが、お湯を使う場合の注意点がいくつかあります。
ウォーターサーバーでお湯を快適に使うために、以下の点をチェックしてみましょう。

少量のお湯を出して温度を確かめる

お湯を使う前に、必ず温度を確かめましょう。

お湯のタンクは一定温度に保たれるようになっていますが、多少の温度変化が生じる場合があります。
特に再加熱モードを使用した場合、お湯の温度が90℃や100℃といった高温になっています。
保温時の温度だと思って使用すると、やけどの恐れがあるので注意してください。

また、大量のお湯を使った後は、一時的にお湯がぬるくなります。
インスタントコーヒーや粉末スープが溶けない場合もあるので気を付けましょう。

小さいお子様の火傷に注意

ウォーターサーバーのお湯の温度は80~90℃で保たれているため、誤って小さな子どもが触るとやけどしてしまいます。

子供による事故を防止するため、ウォーターサーバーにはチャイルドロックなどの安全機能が付いていますが、ロック方式もサーバーによって異なります。
より安全性にこだわったダブルロック式や、背面にロックボタンがあるサーバーもあるので、このような機能面にも注目してください。
また、ペットを飼っている方も安全機能が付いているものを選ぶのがおすすめです。

一度に大量の温水を使うと一時的にお湯が出ない

ウォーターサーバーは好きな時に水やお湯が手軽に飲めますが、一度に使えるお湯の量が決まっており、基本的には温水タンクの上限以上のお湯を使うことはできません。
そのため、一度に多くのお湯を使った場合、しばらくお湯が出ない状態になります。

例えば、温水タンクが1Lだった場合、0.7Lを使うとタンク内のお湯は0.3Lです。
0.7Lの常温水が補充されて80~90℃になるまでには、時間がかかってしまいます。

連続でお湯を使った場合は、お湯の温度が適温かどうか確認しましょう。

サーバーの電源はなるべく常時オンにしておく

ウォーターサーバーを使わない時は、電源を切っておくと省エネになると思うかもしれません。
しかし、電源を切ってしまうとサーバー内のタンクは温度が維持できなくなり、常温に戻ってしまいます。

再加熱や再冷却には大きな電力が必要になるので、何度も電源を入れたり切ったりすると、かえって電気代がかかってしまいます。
さらに常温の水をそのままにしておくと、雑菌の繁殖にも繋がる可能性があります。

コストや衛生面といった観点から、ウォーターサーバーは電源を切らずに常時オンにしておくのが望ましいと言えます。
電気代が気になる場合は、エコモードが搭載されたウォーターサーバーがおすすめです。

まとめ

再加熱モードなどが搭載されたウォーターサーバーなら、100℃近いお湯も使えるので便利です。
そこで便利なのが、卓上サイズのevery frecious miniです。

every frecious miniはコンパクトな水道水補充型のウォーターサーバーですが、冷水と温水がサーバーの内部に常備できるのが特徴です。
飲み物に合わせた温度の水が使えるだけでなく、水道水補充型なのでつぎ足しながら使えます。

冷水とお湯を手軽に飲みたい、コンパクトな卓上サイズのウォーターサーバーを探している人は、every frecious miniを検討してみてはいかがでしょうか?

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